<相場の読み筋>1月31日

2024/1/31 7:45

 30日の米国株式は、NYダウが前日比133.86ドル高の3万8467.31ドルと4日続伸し連日で史上最高値を更新、ナスダック総合指数は同118.148ポイント安の1万5509.897ポイントと反落して取引を終了した。出来高概算は、NY市場が8億5213万株、ナスダック市場が44億9578万株だった。米12月雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が902.6万件となり、市場予想平均の875万件を上回った。堅調な雇用情勢が好感された。金融株や消費関連株などが買われ、NYダウを押し上げた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズ、クアルコムなども下落した。

 31日の東京株式は、弱含みの展開か。きのう30日の日経平均株価は小幅に続伸したものの、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好だった。積極的に買い進む材料に乏しいなか、模様眺めムードが広がる場面が想定される。また、通常取引終了後に決算を発表したマイクロソフトやアルファベット(グーグルの持株会社)が、時間外取引で下落したことも重しとして意識されそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(30日は147円23-25銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円トビ台(同159円34-38銭)と、やや円安方向にある。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>、ローム<6963.T>などが、30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所清算値比70円安の3万5930円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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