<相場の読み筋>2月5日

2024/2/5 7:45

 前週末2日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比134.58ドル高の3万8654.42ドル、ナスダック総合指数が同267.312ポイント高の1万5628.954ポイントで取引を終了。NYダウは連日で終値ベースの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が9億2246万株、ナスダック市場が46億3595万株だった。米1月雇用統計で、非農業部門雇用者数が季節調整済みで前月比35万3000人増となり、市場予想平均の同18万5000人増を大きく上回った。強い雇用情勢を受け、早期の利下げ期待が後退し、NYダウは一時、180ドルを超える下げをみせる場面もあった。売り一巡後は、堅調な米経済を評価する動きから、景気敏感株や金融株などが買われ、上昇に転じた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、メタ(旧フェイスブック)やアマゾン・ドット・コム、エヌビディアなどが値上がり率の上位に入っている。

 5日の東京株式は、続伸後も堅調な展開か。日経平均株価は、前週末2日のしっかりした値動きに加え、現地2日の米国株式市場で、NYダウが連日で終値ベースの史上最高値を更新したことなどから、買い優勢スタートとなろう。堅調な地合いのなか、1月22日に付けた終値ベースの昨年来高値(3万6546円)に迫る場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(前週末2日は146円62-64銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円のトビ台(同159円53-57銭)と円安方向に振れており、輸出関連銘柄には支えとなりそう。前週末2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、パナソニック<6752.T>、日産自<7201.T>などが、同2日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同2日の大阪取引所清算値比290円高の3万6440円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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