日経平均は34円高、バブル経済崩壊後の高値更新も上値の重い展開=9日後場

 9日後場の日経平均株価は、前日比34円14銭高の3万6897円42銭と続伸。TOPIX(東証株価指数)は同4.75ポイント安の2557.88ポイントと、3日ぶりに反落して取引を終えた。朝方は買いが先行し、日経平均は午前9時44分に、同423円98銭高の3万7287円26銭を付け、バブル経済崩壊後の高値を33年11カ月ぶりに上回った。その後は、心理的なフシ目の3万7000円を回復したことによる短期的な達成感や、10日から3連休となることもあり、手じまい売りが優勢で上げ幅を縮小した。東証プライム市場の出来高は21億4004万株、売買代金は5兆5733億円。騰落銘柄数は値上がりの565銘柄に対し、値下がりは1048銘柄と値上がりよりも多く、変わらずは44銘柄だった。日経平均先物・オプション2月限SQ(特別清算指数)値は3万7018円07銭。

 業種別では、33業種のうち14業種が上昇、19業種が下落した。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、UACJ<5741.T>、古河電工<5801.T>などの非鉄金属株が上昇。SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株や、すかいらくH<3197.T>、ニトリHD<9843.T>などの小売株も高い。アイフル<8515.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、スクエニHD<9684.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も堅調。任天堂<7974.T>、ミズノ<8022.T>などのその他製品株や、AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株もしっかり。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が下げた。

 個別では、フジクラ<5803.T>、UTグループ<2146.T>、東亜建設<1885.T>、ウェルビー<6556.T>、ハピネット<7552.T>などが上昇。半面、リログループ<8876.T>、富士製薬<4554.T>、ダイワボHD<3107.T>、BEENOS<3328.T>、KLab<3656.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ