三菱電機、「マルチリージョンEMS」を用いた社内実証を開始

株式

2024/2/9 16:19

 三菱電機<6503.T>は8日、再生可能エネルギー(再エネ)電力の複数拠点間での自己託送や蓄電システムの最適な運用により、拠点ごとの脱炭素化目標の達成を支援する独自のクラウドサービス型ソリューション「マルチリージョンEMS(エネルギーマネジメントシステム)」を用いて、異なる3つの電力エリアの4拠点をつなぐ大規模な社内実証を3月から2年間の予定で行うと発表した。

 同社は今回、四国電力エリアにある受配電システム製作所(香川県丸亀市)と関西電力エリアにある系統変電システム製作所赤穂工場(兵庫県赤穂市)、電力システム製作所(兵庫県神戸市)および中国電力エリアにある福山製作所(広島県福山市)の4拠点を、「BLEnDer DEP」によりリアルタイムで連携し、デジタルツイン上で「マルチリージョンEMS」の社内実証を実施。この実証では、拠点ごとに異なる再エネ導入量・目標再エネ比率に対して、電力エリアが異なる拠点間での再エネ自己託送に必要な技術(再エネ予測、需給計画、電力取引、蓄電システム運用)の性能評価を行う。また、受配電システム製作所には太陽光発電設備や蓄電設備を増設し、赤穂工場との間で実設備を用いたエリア間の再エネ自己託送運用業務の検証を通じて運用実績を蓄積していくとともに、実運用での課題に対するさらなるソリューション拡張に向けた技術・機能の高度化を図る。

 9日の終値は、前日比9円高の2092.5円。

提供:ウエルスアドバイザー社

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