<新興国eye>前週の上海総合指数、空売り規制強化や証券当局のトップ交代を受け反発=BRICs市況

新興国

2024/2/13 9:03

 前週(5-8日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数は週間ベースで反発。8日は2865.9(2日終値比4.97%高)だった。

 週明け5日は指数が下落。翌6日は7営業日ぶりに反発した。8日まで3日続伸。

 週前半は、株価が底打ちする兆しが見えないことや、当局の株価支援の動きもなく悲観的なムードが広がり、売りが優勢となった。中国証券監督管理委員会(証監会)は株価低迷の長期化を受け、株価の過度な変動を防ぐと表明したものの、具体策が示されなかったことが背景。その後は、政府系投資ファンドの中央匯金投資がETF(上場投資信託))投資を拡大すると発表したことや、証監会も悪質な空売りを取り締まると表明したことが好感され、安値拾いや値ごろ感による買い戻しが活発化した。

 週後半は、最近の株価低迷に対し、政府が一段と強力、かつ迅速な市場支援措置を促すとの観測が強まり、買いが一段と広がった。また、医薬品大手の無錫薬明康徳新薬開発と遺伝子関連大手BGI(華大基因)が急騰、上げをけん引。その後は、国務院(内閣に相当)が株価低迷に対処するため、証監会のトップを易会満主席から証券規制の経験が豊かな呉清・上海市共産党委員会副書記に交代するとの観測報道が好感され、買いが優勢となった。また、外国人投資家の買い越しが8営業日連続となったことも支援材料となった。

 週末9日は「春節」のため、休場。

 今週(12-16日)の株式市場は春節の大型連休(9-16日)のため、休場となる。主な経済指標の発表予定はない。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ