日経平均は198円高、終値ベースで4万円を維持し史上最高値=4日後場

 4日後場の日経平均株価は、前週末比198円41銭高の4万109円23銭と続伸し、終値でも4万円台を維持し終値の史上最高値を更新。TOPIX(東証株価指数)は同3.14ポイント安の2706.28ポイントと、3日ぶりに反落して取引を終えた。日経平均株価は午前10時47分に、同403円82銭高の4万314円64銭を付け、連日で取引時間中の史上最高値を塗り替えた。後場に入り、史上初の4万円乗せによる短期的な達成感や、急ピッチな上昇の反動などから、上値が重くなる場面もみられたものの、取引終了近くから引き締まる格好となった。東証プライム市場の出来高は18億5955万株、売買代金は5兆3879億円。騰落銘柄数は値上がりが425銘柄に対し、値下がりは1195銘柄で7割を超えた。変わらずは37銘柄だった。

 市場では「プライム市場では値下がり銘柄のほうが多くあり、日経平均は一部の銘柄がけん引する状況にある。今週末のSQ(特別清算指数)値の算出を控え、ひずみの解消で値動きが粗くなる可能性もある」(中堅証券)との声も聞かれた。

 業種別では、33業種のうち9業種が上昇、24業種が下落した。王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株や、住石HD<1514.T>、INPEX<1605.T>などの鉱業株が上昇。日立<6501.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。ディスコ<6146.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株もしっかり。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も安い。TOPPAN<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、三井倉HD<9302.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も下げた。

 個別では、クロスキャット<2307.T>、さくら<3778.T>、ニーズウェル<3992.T>、三井ES<7003.T>、マルマエ<6264.T>などが上昇。半面、KeePer<6036.T>、Ubicom<3937.T>、DyDo<2590.T>、伊藤園<2593.T>、日本コークス<3315.T>などが安い。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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