日経平均は11円安も4万円を維持、TOPIXは反発し昨年来高値を更新=5日後場

 5日後場の日経平均株価は、前日比11円60銭安の4万97円63銭と小幅ながら3日ぶりに反落。TOPIX(東証株価指数)は同13.65ポイント高の2719.93ポイントと反発し、1日に付けた終値ベースの昨年来高値(2709.42ポイント)を更新した。短期的な過熱感が警戒されたほか、現地4日の米国株安などもあり、朝方から売りが先行。手控えムードの中、日経平均は午前10時29分に、同268円89銭安の3万9840円34銭を付けた。後場に入り、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ転換。一時4万200円台まで上昇する場面もみられたが、取引終了にかけ、手じまい売り押されたようだ。東証プライム市場の出来高は17億4166万株、売買代金は5兆1039億円。騰落銘柄数は値上がり931銘柄、値下がり670銘柄、変わらずは56銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち9業種が下落、24業種が上昇した。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株が下落。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、東建物<8804.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も安い。デンカ<4061.T>、信越化<4063.T>などの化学株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も軟調。一方、大成建設<1801.T>、清水建設<1803.T>などの建設株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が上昇。住石HD<1514.T>、INPEX<1605.T>などの鉱業株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も買われた。

 個別では、内田洋<8057.T>、三洋貿易<3176.T>、三浦工<6005.T>、日本新薬<4516.T>、ラクス<3923.T>などが下落。半面、クロスキャット<2307.T>、大林組<1802.T>、三井ES<7003.T>、さくら<3778.T>、マーキュリア<7347.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ