<米国株情報>エクソン、南米の権益めぐり国際商業会議所に仲裁申し立て

株式

2024/3/8 10:17

 石油大手エクソン・モービル<XOM>は6日、同業大手ヘス<HES>の権益をめぐるシェブロン<CVX>との係争の仲裁を、スイスのジュネーブにある国際商業会議所に申し立てたことを明らかにした。経済情報専門サイトのマーケットウォッチなどが7日に報じた。

 シェブロンは23年10月にヘスを530億ドルで買収すると発表し、ヘスが持つ南米ガイアナ沖の大型海底油田開発における30%の権益はシェブロンがそのまま取得するとみられていた。ただ、同鉱区の開発はエクソンが主導する企業連合にヘスと中国海洋石油が参画する形で行われており、エクソンはヘスの権益をシェブロンより先に買い取る権利があると主張。シェブロンは「ヘスの買収手続きの完了を遂行する」として協議は平行線を辿っており、今回のエクソンによる国際商業会議所への仲裁申し立てに至った。

 シェブロンは2月27日に、同問題をについて、「(状況次第では)ヘスの買収が遅れるか完全に頓挫する可能性がある」としており、市場では、国際商業会議所の仲裁裁定でエクソンの主張が支持された場合、シェブロンがヘスの買収計画を白紙に戻す可能性があるとみている。

 南米ガイアナ沖の鉱区は、エクソンが45%、ヘスが30%、中国海洋石油が25%の権益を持っている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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