米2月小売売上高、前月比0.6%増―市場予想下回る

経済

2024/3/15 8:07

<チェックポイント>

●自動車除くと前月比0.3%増

●1月から増加に転じるも回復力に弱さ

●自動車とホームセンター、ガソリン販売が堅調

 米商務省が14日に発表した2月の小売売上高(季節・営業日調整後)は、前月比0.6%増の7007億2700万ドルと1月の1.1%減から増加に転じたが、市場予想の平均値である0.7%増を下回った。

 また、自動車・同部品を除いた小売売上高は、前月比0.3%増(前月は0.8%減)となり、市場予想の0.5%増を下回った。

 ガソリンスタンドを除いた小売売上高は同0.6%増、自動車・同部品とガソリンを除いた小売売上高は同0.3%増、ガソリンスタンドと自動車・同部品に加え、建築資材や飲食レストランを除いた小売売上高は前月比横ばいとなり、市場予想の0.4%増を下回った。

 1月が年末商戦の反動に加え、寒波の影響で個人消費が伸び悩んでおり、2月は回復が予想されていた。ただ、市場予想を下回ったことから、回復力は予想したほど強くなく、インフレの長期化が消費者の自由裁量支出を躊躇させているとみている。

 業種別では、全13業種のうち、8業種が増加、4業種が減少、1業種が横ばい。ホームセンターなどの建築資材・園芸が前月比2.2%増、月ごとに変動が大きい自動車が1.6%増、ガソリンスタンドが同0.9%増となった。このほか、電子機器・家電が前月比1.5%増、オンライン小売りは同0.4%増、市場が景気のバロメーターとして注目しているレストラン・バーの外食も同0.4%増だった。

 アパレルは同0.5%減(同0.8%減)だった。横ばいはスポーツ用品・趣味・楽曲・書籍。

 前年比は1.5%増と、前月の横ばいから伸びが加速した。過去3カ月間(23年12月-24年2月)の伸びは前3カ月(9-11月期)比で0.5%減、前年同期比2.1%増となり、前3カ月からは消費がやや減速した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ