日経平均は290円安と反落、底堅く推移し取引終了にかけ下げ幅縮小=15日後場

 15日後場の日経平均株価は、前週末比290円75銭安の3万9232円80銭と反落。TOPIX(東証株価指数)が同6.44ポイント安の2753.20ポイントと3日ぶりに反落して取引を終えた。イランによるイスラエルへの報復攻撃が実施されたことで、地政学リスクが意識され、朝方から売りが先行。日経平均は午前9時19分に同702円60銭安の3万8820円95銭を付けた。売り一巡後は、押し目を拾う動きや、ドル・円相場が円安方向に振れたことで輸出関連銘柄が見直され、下げ渋る動きにつながった。取引終了にかけては下げ時幅を縮小。前週比末では下落したが、きょうの高値で取引を終えた。東証プライム市場の出来高は16億886万株、売買代金は3兆9857億円。騰落銘柄数は値上がりが690銘柄、値下がりは910銘柄、変わらずは52銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち17業種が下落、16業種が上昇した。アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>の空運株が下落。NRI<4307.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も安い。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、アドバンテス<6857.T>、東エレク<8035.T>などの電気機器株も軟調。菱地所<8802.T>、東建物<8804.T>などの不動産株や、ディスコ<6146.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も弱かった。一方、東電力HD<9501.T>、中部電<9502.T>などの電気・ガス株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株、三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株が上昇した。

 個別では、パソナ<2168.T>、ジンズHD<3046.T>、Mフォワード<3994.T>、SHIFT<3697.T>、Sansan<4443.T>などが下落。半面、IDOM<7599.T>、テラスカイ<3915.T>、インターアク<7725.T>、ベイカレント<6532.T>、ベクトル<6058.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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