日経平均は509円安と大幅に3日続落、2カ月ぶりに3万7000円台に=17日後場

 17日後場は日経平均株価が、前日比509円40銭安の3万7961円80銭、TOPIX(東証株価指数)が同33.96ポイント安の2663.15ポイントといずれも3日続落し、きょうの安値で取引を終えた。日経平均は終値ベースで3万7000円台となるのは、2月14日以来、約2カ月ぶり。朝方は、リバウンド狙いや押し目を拾う動きから買いが先行。ただ、戻り待ちの売りに押され、買いの動きが続かず下げ転換した。その後、手がかり材料に乏しいなか、持ち直す場面もみられたが、午後2時すぎ、蘭半導体装置メーカーのASMLが決算を発表。慎重な業績見通しを示したことから同社株が下落し、レーザーテク<6920.T>やアドバンテス<6857.T>などの関連銘柄も売られ、指数の重しとなった。東証プライム市場の出来高は17億7851万株、売買代金は4兆5024億円。騰落銘柄数は値上がりが226銘柄で、値下がりは1388銘柄と全体の8割を超えた。変わらずは38銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇した。東電力HD<9501.T>、中部電<9502.T>などの電気・ガス株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も安い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、ゴルドウイン<8111.T>、デサント<8114.T>などの繊維株も軟調。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、OLC<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も弱かった。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株が上昇した。

 個別では、Mフォワード<3994.T>、ベクトル<6058.T>、九州電<9508.T>、Dガレージ<4819.T>、富士石油<5017.T>などが下落。半面、ネオジャパン<3921.T>、レゾナック<4004.T>、インターアク<7725.T>、エンプラス<6961.T>、TOWA<6315.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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