<相場の読み筋>5月10日

2024/5/10 7:45

 9日の米国株式は、NYダウが前日比331.37ドル高の3万9387.76ドルと7日続伸、ナスダック総合指数が同43.509ポイント高の1万6346.265ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9086万株、ナスダック市場が42億9307万株だった。米週間の新規失業保険申請件数が、季節調整済みで23万1000件となり市場予想平均の21万2000件よりも悪かった。失業件数の増加を受け、雇用に対するひっ迫感が後退。FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げに動きやすくなるとの期待感が台頭し、株価を押し上げた。NYダウ採用銘柄では、ホーム・デポやキャタピラー、ゴールドマン・サックスなどが値上がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は反発後、もみ合い商状か。現地9日の欧米株式が上昇した動きを受け、買い先行スタートとなりそう。ただ、きのう9日に上値の重い展開だったことや、週末要因から、手じまい売りに押される場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=155円台の半ば(9日は155円82-84銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=167円台の半ば(同167円26-30銭)とやや円安方向に振れている。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キリンHD<2503.T>、武田薬<4502.T>、日産自<7201.T>などが、9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比395円高の3万8435円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ