日経平均は29円高と小幅続伸、米CPI発表控え積極的な売買は限られる=15日後場

 15日後場は日経平均株価が、前日比29円67銭高の3万8385円73銭と小幅に続伸。TOPIX(東証株価指数)は同0.07ポイント安の2730.88ポイントと小反落した。朝方は、きのう14日に上げ幅を取り戻す格好だったことや、現地14日の米国市場で、ナスダック総合指数が終値ベースでの史上最高値を更新したこともあり、買いが先行。日経平均は午前9時18分に、同460円54銭高の3万8816円60銭を付けた。ただ、米国で4月CPI(消費者物価指数)の発表を控えることもあり、積極的な売買は限られた。後場に入り一時下げ転換する場面もみられるなど、上値は重かった。東証プライム市場の出来高は21億4682万株、売買代金は5兆141億円。指数が上昇した一方で、騰落銘柄数は値上がりが482銘柄に対して、値下がりは1140銘柄と7割近くを占めた。変わらずは29銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち10業種が上昇、23業種が下落した。テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が上昇。アドバンテス<6857.T>、東エレク<8035.T>などの電気機器株や、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も高い。三住トラスト<8309.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も堅調だった。一方、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株が下落。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、東洋紡<3101.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も下げた。

 個別では、アイロムG<2372.T>(監理)、山一電機<6941.T>、アトラエ<6194.T>、洋エンジ<6330.T>、恵和<4251.T>などが上昇。半面、WDB<2475.T>、堀場製<6856.T>、ニトリHD<9843.T>、リックス<7525.T>、マーキュリア<7347.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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