<米国株情報>エヌビディア、時間外で1000ドル台乗せ―第2四半期の強気見通しや株主還元を発表

株式

2024/5/23 9:24

 半導体大手エヌビディア<NVDA>が22日の時間外取引で、日中終値に対して5%超上昇し、1000ドル台に乗せた。引け後に発表した25年1月期第1四半期(24年2-4月)の決算が大幅な増収増益となったうえ、第2四半期(24年5-7月)の強気見通しを示したことが好感された。

 第1四半期は、売上高が前年同期比3.6倍の260億4400万ドルと四半期としては過去最高を更新。純利益が同7.3倍(628%増)の148億8100万ドルとなり、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は同7.3倍の5.98ドル、従業員へのストックオプションの交付費用などの一時的項目を除いた調整後の希薄化後EPSは同5.6倍の6.12ドルと、いずれも市場予想を上回った。

 AI(人工知能)向け半導体の需要が引き続き高く、データセンター部門の売上高は前年同期比5.3倍の226億ドルとなった。アルファベット<GOOGL>傘下のグーグルやオンライン小売大手アマゾン・ドットコム<AMZN>、ソフト世界最大手マイクロソフト<MSFT>、「フェイスブック」運営のメタ・プラットフォームズ<META>がいずれも数十億ドル単位でエヌビディアのAIチップを仕入れている。

 ゲーム部門の売上高は前年同期比18%増の26億ドル、企業向けビジュアライゼーション部門の売上高は同45%増の4億2700万ドル、自動運転車用半導体部門の売上高は同11%増の3億2900万ドルだった。

 第2四半期については、売上高を274億4000万-285億6000万ドル(中央値280億ドル)と予想し、市場予想(266億ドル超)を上回った。粗利益率は74.3-75.3、調整後で75-76%と予想している。

 ジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)は、「3月に発表した最新のGPUアクセラレータは、現行モデルのチップよりも4倍速く実行できる」とし、エヌビディア製AIチップの需要急増は同社のAIアーキテクチャの処理能力の高さにあるとしている。

 決算と同時に、6月7日を効力発生日として1対10の株式分割を実施すると発表。また、四半期配当については150%引き上げるとした。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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