<米国株情報>フォード、全店舗でEV販売へ―販売網拡大でEV需要低迷に対処

株式

2024/6/14 10:08

 自動車大手フォード・モーター<F>は13日、EV(電気自動車)の店頭販売をすべての系列ディーラー店に拡大する計画を明らかにした。

 フォードはこれまで、EV販売の条件として、ディーラー店に最大120万ドルの投資を義務づけ、充電設備や従業員の教育、店内改装などを義務付け、条件を満たした店舗でのみ販売できるEV販売ディーラー認定制度を設けていたが、EV需要の低迷を受けて、7月1日からすべてのディーラーにEV販売を認めることにした。

 このEV認定店制度は22年9月から導入されたが、EVブームが過ぎるにつれてディーラー各社の間で同制度に対する不満が高まっていた。同制度には米国の2800社のディーラーの約半分が参加していたが、実際には各ディーラーのEV関連投資は平均約60万ドルだった。

 フォードは24年12月期第1四半期(1-3月)にEV1台当たりの販売損失が10万ドル超と、23年の損失の2倍超に膨らみ、24年全体のEV関連の販売に伴う損失額が最大55億ドルとなるとも伝えられている。最近、同社のジム・ファーリーCEO(最高経営責任者)はEV部門が現在、会社全体の足かせとなっている、と述べている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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