<米国株情報>低軌道衛星AST、AT&Tに続いてベライゾンとも提携―「スターリンク」に対抗

株式

2024/5/30 10:14

 楽天グループ<4755.T>傘下の楽天モバイルが出資する携帯電話向け軌道衛星プロバイダーのASTスペースモバイル<ASTS>は29日、通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>と提携し、ASTの衛星をベライゾンの携帯電話基地局としてサービスを提供する契約を締結したと発表した。15日にはAT&T<T>とも同様の契約を締結しており、2社目となる。

 ベライゾンは今回の提携により、米国全土の地上インフラでは携帯電話シグナルが届かない遠隔地での携帯電話サービスをカバーすることが可能になる。ベライゾンは6500万ドルを支払うほか、ASTが発行する転換社債3500万ドルを買い取る形で出資する。

 ASTは22年9月に試験衛星「ブルーウォーカー3」を打ち上げているが、近いうちに5基の商用衛星「ブロック1・ブルーバード(Block1 BlueBird)」を打ち上げ、最終的には168基に拡大する計画。

 ASTと競合するのは、実業家のイーロン・マスク氏が率いる宇宙ベンチャー企業のスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)が展開する全世界向け超高速ブロードバンド・ネットワークサービス「スターリンク」(衛星保有数は約6000基)や、IT大手アップル<AAPL>が緊急SOSサービス機能のために提携している「グローバルスター」など。独通信大手ドイツ・テレコム傘下の携帯電話サービス大手TモバイルUS<TMUS>は22年にスターリンクと提携している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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