日経平均は437円程度安、円高で弱含み続く=5日前場

 5日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比437円程度安い3万8399円前後で推移。外国為替市場で、円がドルやユーロに対して、円高方向に傾いていることから、輸出関連銘柄を中心に朝方から売りが先行。午前9時58分には、同487円72銭安の3万8349円74銭を付けるなど、弱含みで推移する。現地4日の米国株式市場は、米4月雇用動態調査(JOLTS)の内容が弱く、利下げに進みやすくなるとの見方が台頭。NYダウが反発、ナスダック総合指数も続伸した。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比325円安の3万8425円だった。

 業種別では、全33業種のうち30業種が下落、3業種が上昇している。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下落。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も安い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、伊藤忠<8001.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株も軟調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も弱い。一方、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株や、エーザイ<4523.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株が高い。

 個別では、博報堂DY<2433.T>、レーザーテク<6920.T>、あいHD<3076.T>、アイネット<9600.T>、千葉興銀<8337.T>などが下落。半面、永谷園HD<2899.T>(監理)、ガンホー<3765.T>、Uアローズ<7606.T>、アンビス<7071.T>、霞ヶ関キャピ<3498.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時2分時点で、1ドル=155円台の前半(4日は155円38-40銭)、1ユーロ=169円前後(同169円20-24銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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