香港前場:ハンセン0.4%安で反落、上海総合は0.2%下落

サーチナ

中国株

2024/6/7 13:39

 7日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比77.76ポイント(0.42%)安の18399.04ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が35.83ポイント(0.55%)安の6519.23ポイントと反落した。売買代金は569億1880万香港ドルとなっている(6日の前場は647億7670万香港ドル)。

 中国経済の先行きがやや不安視される流れ。取引時間中に公表された5月の輸出入統計では、米ドル建て輸出が前月の1.5%増から7.6%増に拡大したものの(予想は5.7%増)、輸入が8.4%増から1.8%増に鈍化した(予想は4.3%増)。市場からは、内需の弱さが指摘されている。買い手控えムードも漂う。米金融政策を左右する米5月雇用統計が今夜(日本時間)に発表されるほか、週明け10日は端午節の祝日で本土と香港の市場が休場となる。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ:992/HK)が5.3%安、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が3.0%安、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が2.9%安と下げが目立った。

 セクター別では、自動車が安い。蔚来集団(9866/HK)が7.3%、長城汽車(2333/HK)がと理想汽車(2015/HK)がそろって2.8%、小鵬汽車(9868/HK)が1.4%ずつ下落した。蔚来集団については、1~3月期決算の予想下振れが嫌気されている。

 スマートフォン部材・組立の銘柄群もさえない。高偉電子(1415/HK)が7.5%安、舜宇光学科技(2382/HK)が1.6%安、丘タイ科技(1478/HK)が1.1%安、比亜迪電子(BYD電子:285/HK)が3.9%安、富智康集団(2038/HK)が3.6%安で引けた。

 半面、産金セクターは高い。霊宝黄金(3330/HK)が4.7%、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.6%、招金鉱業(1818/HK)が2.5%、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.6%ずつ上昇した。

 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%安の3041.79ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、医薬株、金融株、素材株も売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、公益株、軍事関連株も買われた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)(写真:123RF)

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