<新興国eye>トルコ4月総売上高指数、前月比0.3%上昇に減速―建設業急低下、サービスは堅調維持

新興国

2024/6/12 8:54

 トルコ統計局が11日発表した4月の総売上高指数(21年=100)は前月比0.3%上昇と、前月(3月)の同4.7%上昇から伸びが2カ月連続で鈍化、23年2月(5.1%低下)以来の低い伸びとなった。

 前年比も71.9%上昇と、前月の84.7%上昇から伸びが2カ月連続で鈍化、1月(64.5%上昇)以来の低い伸びとなった。

 セクター別の前月比は、サービス業が4.0%上昇(前月は4.2%上昇)と、最も高い伸びとなった。対照的に、建設業は9.0%低下(同11.7%上昇)と、最も低い伸びとなった。卸・小売業は0.7%上昇(同4.7%上昇)、鉱工業は0.2%低下(同3.4%上昇)。鉱工業のうち、製造業は0.3%低下(同3.5%上昇)、鉱業は4.3%上昇(同1.9%上昇)だった。建設業と卸・小売業、鉱工業は前月から伸びが急減速している。

 サービス業のうち、ホテル・レストランは13.7%上昇と、最も高い伸びとなり、次いで運輸・倉庫が3.9%上昇、業務支援サービスは3.1%上昇、不動産は横ばいだった。対照的に、専門・科学技術サービスが1.2%低下と、最も低い伸び。次いで、情報通信は0.5%低下だった。

 前年比では、建設業が78.4%上昇(前月は131.3%上昇)と、最も高い伸びとなった。次いでサービス業が88.1%上昇(同95.9%上昇)、卸・小売業は72.7%上昇(同85.8%上昇)、鉱工業は62.4%上昇(同71.1%上昇)となり、いずれも前月から伸びが急減速した。鉱工業のうち、鉱業は68.7%上昇(同79.9%上昇)、製造業は62.2%上昇(同70.9%上昇)と、いずれも急減速している。

 サービス業のうち、ホテル・レストランは110.2%上昇と、最も高い伸びとなった。次いで業務支援サービスが98.3%上昇、運輸・倉庫は89.6%上昇、情報通信は86.3%上昇、専門・科学技術サービス業は65.6%上昇。対照的に不動産は51.4%上昇と、最も低い伸びだった。

 総売上高指数は鉱工業(鉱業と製造業)や建設業、卸・小売業、サービス業の売上高を指数化したもので、経済状況を示す。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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