<新興国eye>ブラジル中銀週報:24年インフレ見通しを4%上昇に引き上げ

新興国

2024/7/2 8:46

 ブラジル中央銀行が1日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、IPCA(拡大消費者物価指数)で見た24年インフレ見通しは前週予想の3.98%上昇から4.00%上昇に引き上げられた。引き上げは8週連続。1カ月前は3.88%上昇だった。25年見通しも3.85%上昇から3.87%上昇に引き上げられた。引き上げは9週連続。1カ月前は3.77%上昇だった。

 24年実質GDP(国内総生産)伸び率の見通しは前週予想の2.09%増に据え置かれた。1カ月前は2.05%増だった。25年見通しは2.00%増から1.98%増に引き下げられた。1カ月前は2.00%増だった。

 また、24年末時点の政策金利見通しは前週予想の10.50%に据え置かれた。据え置きは2週連続。1カ月前は10.25%だった。25年末時点の見通しも9.50%に据え置かれた。据え置きは2週連続。1カ月前は9.18%だった。7月31日の次回会合時点の見通しも10.50%に据え置かれた。据え置きは2週連続。1カ月前は10.25%だった。現在の金利水準は10.50%なので金利据え置きを意味する。

 一方、為替(対ドル)レートの見通しは、24年末時点の見通しが前週予想の5.15レアルから5.20レアルに引き上げれた。引き上げは3週連続。1カ月前は5.05レアルだった。25年末時点の見通しも5.15レアルから5.19レアルに引き上げられた。引き上げは4週連続。1カ月前は5.05レアルだった。

<関連銘柄>

ブラジル<1325.T>、上場MSエマ<1681.T>、上場EM債<1566.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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