日経平均は143円程度高、買い一巡後は短期的な過熱感で上値は重い=4日前場

 4日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比143円程度高い4万727円前後で推移する。現地3日の米国株式市場で、NYダウは3日ぶりに反落したものの、ナスダック総合指数は3日連続で史上最高値を更新したことが刺激材料となり、買いが先行。午前9時17分には、同280円59銭高の4万861円35銭を付けている。ただ、直近4営業日で1200円強の値上がりを演じているだけに、その後は短期的な過熱感が警戒され、上値が重いもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比60円高の4万660円だった。

 業種別では、全33業種のうち25業種が上昇、8業種が下落している。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株が上昇。三井金<5706.T>、三菱マ<5711.T>などの非鉄金属株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も高い。三井物<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も堅調。テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密機器株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株もしっかり。一方、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、エーザイ<4523.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株が下落している。

 個別では、ワールド<3612.T>、丹青社<9743.T>、住友鉱<5713.T>、エンビプロH<5698.T>、デジアーツ<2326.T>などが上昇。半面、アインHD<9627.T>、川重<7012.T>、ABCマート<2670.T>、ライドリC<2585.T>、アスクル<2678.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前10時時点で、ドル・円が1ドル=161円台の半ば(3日は161円75-78銭)、ユーロ・円が1ユーロ=174円台の前半(同174円04-08銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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