<相場の読み筋>2月4日

2019/2/4 7:32

 1日の米国株式は、NYダウが前日比64.22ドル高の2万5063.89ドルと反発、ナスダック総合指数は同17.869ポイント安の7263.868ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億8532万株、ナスダック市場が23億5030万株だった。米1月の雇用統計で、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比30万4000人増と、市場予想平均の同16万5000人増を大きく上回った。また、1月ISM製造業指数も56.6と、市場予想平均の54.0を超えたことなどもあり、買いが優勢だった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、前日の通常取引終了後に決算発表を行ったアマゾン・ドット・コムが下落したほか、アルファベット(グーグルの持株会社)やマイクロソフトなどが軟調で、同指数の重しとなった。

 4日の東京株式は続伸後、もみ合いか。前週末の堅調な地合いを受け、買い先行のスタートとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(前週末1日終値は108円93-95銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の半ば(同124円68-72銭)と円安に振れている。対ドルでの落ち着きから、輸出関連株を中心に堅調な展開が期待される。ただ、心理的なフシ目の2万1000円に近づく場面では、戻り待ちの売りが控えているとみられ、上値が重くなることも予想される。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、LINE<3938.T>、武田薬<4502.T>、パナソニック<6752.T>などが、1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所終値比75円高の2万795円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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