<相場の読み筋>4月4日

2019/4/4 7:30

 3日の米国株式は、NYダウが前日比39.00ドル高の2万6218.13ドルと反発、ナスダック総合指数が同46.864ポイント高の7895.553ポイントと5日続伸して取引を終了した。出来高概算はニューヨーク市場が8億6994万株、ナスダック市場が24億9650万株だった。英フィナンシャル・タイムズが、米中の貿易協議について「合意が近づいている」と報道。クロドーNEC(米国家経済会議)委員長が、同協議が進展していると述べたと伝わったこともあり、NYダウは一時100ドルを超える上昇をみせる場面もあった。買い一巡後は、利益確定売りに押され、上げ幅を縮小した。NYダウ採用銘柄では、ホーム・デポやインテル、ゴールドマン・サックスなどが値上がり率の上位に入っている。

 4日の東京株式は、上値が重い展開か。きのう3日の堅調な地合いや、現地3日の欧米株式が上昇したこともあり、朝方は買いが先行するとみられる。ただ、英フィナンシャル・タイムズによる米中協議の進展報道は、きのうの取引時間中に報じられており、すでに織り込み済みとみられ、影響は限られそうだ。手掛かり材料に乏しいことから、戻り待ちの売りに弱含む場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(3日終値は111円51-52銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の前半(同125円31-35銭)と小動き。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で小動きながら、LINE<3938.T>、トヨタ<7203.T>、三井住友<8316.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比40円高の2万1760円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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