<相場の読み筋>6月19日

2019/6/19 7:26

 18日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比353.01ドル高の2万6465.54ドル、ナスダック総合指数が同108.859ポイント高の7953.883ポイントで取引を終了。出来高概算はニューヨーク市場が7億7272万株、ナスダック市場が22億1471万株だった。トランプ米大統領はツイッターで、今月28-29日に大阪で開催されるG20(20カ国・地域)首脳会議に合わせ、中国の習近平主席と会談を行うと明らかにした。米中の貿易対立の先行きが不透明ななか、解消に向けた動きを期待し、NYダウは一時、410ドルを超える上昇をみせる場面もあった。また、同日からFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、今回は金融政策に変更はないとの見方が大勢のようだが、早期の利下げ期待が相場を支えた。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやスリーエム(3M)、インテルなどが値上がり率の上位に入っている。

 19日の東京株式は反発後、小動きの展開か。現地18日の米国株式の上昇を受け、シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、18日の大阪取引所終値比280円高の2万1190円だった。朝方は、同清算値にサヤ寄せする動きとなろう。ただ、日銀の金融政策決定会合が19-20日に、FOMC後の記者会見が現地19日に予定されていることから、内容を確認したいとして、買い一巡後は、積極的にポジションを取る動きは限られそう。地合いの好転を見込み、値動きの軽い中小型株への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(18日終値は108円25-26銭)、ユーロ・円が1ユーロ=121円台の半ば(同121円64-68銭)と小動き。18日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ファナック<6954.T>、任天堂<7974.T>などが、18日の東京終値に比べ高かった。

(イメージ写真提供:123RF)

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