<相場の読み筋>10月17日

2019/10/17 7:28

 16日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比22.82ドル安の2万7001.98ドル、ナスダック総合指数が同24.522ポイント安の8124.184ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億5297万株、ナスダック市場が19億2827万株だった。米9月の小売売上高は前月比0.3%減で、市場予想平均の同0.3%増から一転してマイナスとなった。米中貿易摩擦の影響が、個人消費にも波及するとの警戒感が台頭。前日の15日には大幅高を演じ、NYダウが終値ベースで約1カ月ぶりに2万7000ドル台を回復していたこともあり、利益確定売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、エクソン・モービルやシェブロン、マイクロソフトなどが値下がり率の上位に入っている。

 17日の東京株式は、上値が重い展開か。きのう16日の日経平均株価は4日続伸し、4月25日の年初来高値(終値2万2307円)を更新。好地合いが続いているが、直近の4営業日で約1016円(約4.7%)の上昇を演じているだけに、短期的な過熱感を警戒し、利益確定の売りが出ることも見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(16日終値は108円64-65銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同119円89-93銭)と円安に振れている。米国株高に加え、ドル・円相場が円安方向に振れたことも株価の上昇を支えていただけに、為替にらみの展開も予想される。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、LINE<3938.T>、パナソニック<6752.T>、ソニー<6758.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所終値比30円高の2万2520円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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