<相場の読み筋>11月22日

2019/11/22 7:35

 21日の米国株式は、NYダウが前日比54.80ドル安の2万7766.29ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同20.521ポイント安の8506.211ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億2782万株、ナスダック市場が20億2926万株だった。20日までに米上下院で「香港人権・民主主義法案」が可決。トランプ米大統領が同法案に署名を行う方針と伝わり、米中貿易協議への不透明感が強まった。手控えムードが広がるなか、売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)やボーイング、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが値下がり率の上位に入っている。

 22日の東京株式は、方向感の出づらい展開か。手掛かり材料難のなか、週末要因もあり、積極的な売買は限られそう。きのう21日の日経平均株価は、一時400円超の下げを演じた後に109円安まで下げ幅を縮小して取引を終えている。下値を拾う動きをみせた格好となったが、市場では「CTA(商品投資顧問業者)による売り仕掛けとその買い戻し」(中堅証券)との声も聞かれ、仕掛け的な売買には注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(21日終値は108円57-58銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同120円21-25銭)と小動き。21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、ソニー<6758.T>、TDK<6762.T>などが、21日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、21日の大阪取引所終値比30円高の2万3080円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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