南ア・ランド週間場況=ランド・円、方向感の掴みにくい展開か

経済

為替

2019/12/23 17:11

ランド高・円安 7.68円(+0.14円)

 16-20日のランド・円は上昇した。週初16日は、南ア株式市場が祝日(和解の日)で休場の中、米中貿易協議「第1段階」の合意が好感されてランド買いが先行。17日は、英国のEU(欧州連合)離脱問題に対する懸念が再燃したことでランド・円は上値が重くなったが、18日は大手格付会社のフィッチ・レーティングスが南アの格下げを見送ったことから安心感が広がり、ランドを買戻す動きが強まった。19日もリスクオンのランド買いが継続。週末20日は利益確定目的のランド売りが上値を抑えた。

 債券市場で、長期債利回りは低下した。米中貿易協議の進展や、大手格付会社による格付けの据え置きを材料に債券需要が高まった。南アランド建て15年債利回りは前週末の9.84%から9.76%に低下して越週した。

 23-27日のランド・円は、方向感の掴みにくい展開とみる。海外を中心にクリスマス休暇入りする市場参加者が多いうえ、週内は注目したい南ア経済指標の発表やイベントがなく、売り買いともに積極性の乏しい展開が予想される。ただ、外部環境は比較的落ち着いていることから、フィッチ以外の格付会社による格下げ懸念の後退などはランド・円を支えそうだ。

<関連銘柄>

 南ア40連動<1323.T>、iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>、

 iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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