<相場の読み筋>1月8日

2020/1/8 7:33

 7日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比119.70ドル安の2万8583.68ドル、ナスダック総合指数が同2.884ポイント安の9068.581ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億9216万株、ナスダック市場が24億1052万株だった。イランは7日、米国が行った空爆に対し報復には13のシナリオがあると指摘。イランによるテロ攻撃などが警戒され、リスク回避姿勢が強まり、売りが優勢となった。11月の米貿易収支は431億ドル(約4兆6720億円)の赤字で、市場予想平均の437億ドル(約4兆7370億円)の赤字よりも小さかったが、市場の反応は限られた。NYダウ採用銘柄では、メルクやJPモルガン、インテルなどが値下がり率の上位に入っている。

 8日の東京株式は反落後も、弱い動きが続きそうだ。きのう7日は6日に下落した反動から大幅反発を演じたが、現地7日の米国株式は、イランによる報復が警戒され反落した。東京市場もリスク回避姿勢から手控えムードが強まる可能性がある。消去法的に、足元で需給関係が良好な中小型株への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(7日終値は108円32-34銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の後半(同121円03-07銭)と円高方向にある。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、コマツ<6301.T>、TDK<6762.T>などが、7日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比130円安の2万3350円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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