<相場の読み筋>1月24日

2020/1/24 7:28

 23日の米国株式は、NYダウが前日比26.18ドル安の2万9160.09ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同18.710ポイント高の9402.478ポイントと続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は3日ぶりに史上最高値を更新した。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億4848万株、ナスダック市場が23億3849万株だった。新型コロナウイルスの世界的な流行が警戒され、NYダウは一時220ドル近い下げをみせる場面がみられた。WHO(世界保健機関)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を見送ると表明したことから、過度な警戒感が後退し、下げ幅縮小した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップルやマイクロソフト、インテルなどが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 24日の東京株式は、方向感に乏しい展開か。現地23日の米国株式市場では、ナスダック総合指数が史上最高値を更新したものの、NYダウは3日続落するなどまちまちの展開だった。手掛かり材料難のなか、もみ合い商状となりそう。新型コロナウイルスの流行警戒が相場の重しとして意識されるなか、厚生労働省は24日、日本国内で中国武漢市在住の旅行者が、同ウイルスによる肺炎にり患していたことが確認されたと発表。流行の拡大懸念から、マスクや消毒薬などの衛生管理品を手掛ける銘柄に関心が向かう場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(23日終値は109円60-61銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=121円台の前半(同121円53-57銭)と円高に振れている。23日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、コマツ<6301.T>、日電産<6594.T>などが、23日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、23日の大阪取引所終値比45円高の2万3795円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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