＜特集＞好決算銘柄ピックアップ（３）＝タダノ―欧州での製品ラインナップ強化に期待
2020/2/7 17:56
タダノ<6395.T>をマークしたい。同社は１月３１日、２０年３月期の連結利益予想を上方修正。売上高は２２８０億円（前期比２１．０％増）を据え置いたものの、営業利益を１００億円から１１６億円（同２６．７％減）に引き上げ、減益幅が縮小する見込みとしている。第３四半期（１９年４－１２月）の業績が堅調に推移したことや、足元での業績動向を織り込み、利益予想の修正に進んだ。昨年に欧州で買収を完了したＤｅｍａｇ事業に関し、業績予想および取得時ののれん、統合費用やその他の金融費用の計上が影響するものの、今後は、オールテレーンクレーン事業の更なる拡充や、新たにクローラクレーンが同社グループの製品ラインナップに加わることから、欧州事業の拡充が期待される。
株価は、今回の業績予想の修正を受け上げ転換し、６日に１０８０円を付ける場面がみられたが、１９年１月２９日の昨年来高値１２９０円まで幅を残している。ＰＢＲは０．８倍台と解散価値とされる１倍を割り込んている。ＰＥＲは１９．４倍で、同社の属する機械セクターの平均１９．６倍と比べ割高感はない。
提供：モーニングスター社
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