MS&ADが昨年来安値、大和証は「2」・目標株価3600円に引き下げ

株式

2020/3/12 15:55

 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725.T>が13日続落、106.5円安の2908.5円まで売られ、今年3月10日に付けた昨年来安値2971.5円を更新した。大和証券では11日付で、投資判断を「1」(買い)から「2」(アウトパフォーム)に、目標株価を4700円から3600円に、それぞれ引き下げている。

 (1)21年3月期の総還元利回りは魅力的な水準にあるが、競合のSOMPOホールディングス<8630.T>との比較優位性は縮小(2)1月以降の市場変動を踏まえると、ESRは適正水準の下限である180%を下回る可能性がある(3)業績面では、1-3月の市場変動がMSアムリンの資産運用損益にネガティブに作用する可能性がある――ことを投資判断引き下げの背景に挙げている。

 また、過去の総還元額を振り返ると、11年度を底に18年度まで毎期増加が続いており、総還元額の増加に対する意欲的な姿勢は前向きに評価できるとコメント。20年度の総還元額は自然体では踊り場となる見込みであるものの、(1)利益の上乗せに向けた取り組み(2)総還元性向の目線の引き上げ(3)修正利益の定義の見直し――などの変化に注目したいともしている。

 12日の終値は、前日比83.5円安の2931.5円。

提供:モーニングスター社

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