<相場の読み筋>3月31日

2020/3/31 7:33

 30日の米国株式は、反発した。NYダウが前週末比690.70ドル高の2万2327.48ドル、ナスダック総合指数が同271.773ポイント高の7774.151ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が12億4273万株、ナスダック市場が36億9831万株だった。前週末に下落した反動や、前週に成立した経済対策の効果を期待した買いなどが優勢で、2月中古住宅販売仮契約は、前月比2.4%増と市場予想平均の同1.8%減よりも良好だったことも支えとなった。NYダウ採用銘柄では、新型コロナウイルスのワクチン開発で9月までに臨床試験を開始すると発表したジョンソン・アンド・ジョンソンが急騰したほか、メルクやマイクロソフトなどが値上がり率の上位に入っている。

 31日の東京株式は、方向感に乏しい展開か。きのう30日は、取引終了にかけて下げ幅を縮小する動きを示し、底堅さが認識された。ただ、積極的に買い進む材料に乏しいことから、不安定な動きとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の後半(30日終値は107円98銭-108円00銭)、ユーロ・円が1ユーロ=119円台の前半(同119円67-71銭)とやや円高方向にある。引き続き、為替動向に対して、神経質な展開となる場面もありそう。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、ソニー<6758.T>、任天堂<7974.T>などが、30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日大阪取引所終値比260円高の1万9060円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ