富士通が反発、大和証は「1」継続、目標株価は1万2000円に引き上げ

株式

2020/5/22 15:55

 富士通<6702.T>が反発。大和証券では21日付で、投資判断「1」(買い)を継続、目標株価は9900円から1万2000円に引き上げている。

 21年9月期中間期はCOVID-19ダメージ顕在化やPC反動減など悪材料が優勢と予想され、需給面では、昨秋以来の株式市場の強気意見から買い一巡とみられ、心理面でも同社の構造改革の成功期待をいったんは織り込んだと考えるとコメント。次に株価が動意付くのは、COVID-19リスクが明確になり、投資家の目線が22年3月期以降に向かう8月以降、と考えるとしている。

 中・長期視点からは中核事業たるIT系「サービス」の進化・拡大が鮮明となり、株価は将来連結一株利益と上位PERにシフト、株価2万7676円が参考値となるとしている。また、21年3月期の会社側業績計画は「未定」だが、同証券では連結営業利益横ばいとなっている。

 セグメント動向では、「ユビキタス」のPC反動減を、「デバイス」のLSI事業の譲渡による赤字払拭と電子部品需要回復、「テクノロジーソリューション」の我が国ITサービス需要増に連動した規模拡大で相殺するものとなっている。COVID-19の影響は当面無視できないものの、22年3月期以降への影響は限定的と考えているという。

 22日の終値は、前日比275円高の1万525円。

提供:モーニングスター社

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