<相場の読み筋>5月25日
2020/5/25 7:33
前週末22日の米国株式は、NYダウが前日比8.96ドル安の2万4465.16ドルと小幅に続落、ナスダック総合指数は同39.706ポイント高の9324.587ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億1969万株、ナスダック市場が36億4602万株だった。中国で全国人民代表大会(全人代)が開催され、李克強首相は、香港の治安維持に向け香港国家安全法を制定する方針を示した。香港の「一国二制度」を支持するトランプ米大統領は、強硬に対応すると発言。米中対立への警戒感から、NYダウは一時180ドルを超える下げをみせる場面もあった。一方で、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアルファベット(グーグルの持株会社)<GOOG>、フェイスブック<FB>などが堅調で、同指数の上昇を支えた。
25日の東京株式は反発後、堅調な動きとなりそう。前週末22日、週末を控えたポジション調整の売りなどから弱い展開となっていた反動から、買い戻しが先行するとみられる。政府はきょう25日、新型コロナウイルス対策として東京など1都3県と北海道に発出している緊急事態宣言を解除する方針。これにより全国で解除されることから、早期の経済活動の正常化を期待し、買いが優勢となる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の半ば(前週末22日終値は107円45-46銭)、1ユーロ=117円台の前半(同117円17-21銭)と小動き。前週末22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、コマツ<6301.T>、TDK<6762.T>などが、22日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所終値比190円高の2万550円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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