<飛躍期待の中小型株>来年も需要が堅調な新型コロナ関連株
ウィズ・コロナの時代に経済活動を安心して持続的に行うためには、抗体をつくるワクチンだけではなく、常日ごろからの殺菌や除菌を心掛ける必要がある。そのような流れの中で、国立研究開発法人・情報通信研究機構の研究において、「深紫外線LED(発光ダイオード)」が新型コロナウイルスを不活性化する効果がてきめんであったことが報告されている。
12日の日本株のマーケットでは、NYダウが1861ドル安と史上4番目の下げ幅を記録したにもかかわらず、買い遅れていた国内勢の押し目買いが積極化し、日経平均株価は下げ幅を167円安まで縮小して終えた。積極的な押し目買いがみられたのは、テレワークやオンライン診療、オンライン教育、バイオといった「新型コロナが追い風になる銘柄群」だった。
テレワークではソリトンシステムズ(3040)、ブイキューブ(=Vキューブ、3681)、サイボウズ(=CYBOZU、4776)、Chatwork(4448・M)など。オンライン診療ではメドレー(4480・M)、MRT(6034・M)、メドピア(6095・M)など。オンライン教育では朝日ネット(3834)、チエル(3933・JQ)、すららネット(3998・M)など。バイオではアンジェス(4563・M)、テラ(2191・JQ)などが挙げられる。この中で「ポスト・コロナ」でも需要が堅調な分野は、テレワークとオンライン教育の二つだとみている。オンライン診療とバイオは脱落する可能性が徐々に高まってくると考えているからだ。
オンライン診療とバイオが脱落する理由
まずオンライン診療だが、新型コロナが終息した後に下火になる可能性が高いとみられる。厚生労働省の本音は、日本医師会の反対を押し切ってまでオンライン診療を普及しようとはしていないことだ。その証拠に、厚労省がオンライン診療を認めたのは、新型コロナが流行している期間に限定している。
バイオについても、新型コロナのワクチンや治療薬の開発はマーケットが考えるほど簡単なことではない。医療関係者の間では「本当に開発できるのか」と疑問の声ばかりが聞こえてくる。期待だけで買われているのは否定できず、1年後に株価を保っているのは1社もあればいい方だろう。(ただし、オンライン診療やバイオの関連株が今すぐに暴落するということではない。)
出遅れ株でウチダエスコをマーク
そのような流れを予想する中で、将来的にはオンライン診療やバイオに入っている資金はテレワークやオンライン教育に循環してくるかもしれない。足元ではCYBOZUやすららネットが値を飛ばしているが、出遅れ株としてウチダエスコ(4699・JQ)に注目したい。
GIGAスクール構想では、同社に強い追い風が吹く。小中学校で1人1台の端末が前倒しで導入される上に、教科書のデジタル化も進む。同社の今7月期の第3四半期累計業績は連結経常利益が前年同期比2.81倍、純利益が同2.65倍と業績変化率が大きい。需要の拡大に伴って、来期も業績拡大が続くとみられているが、認知度が低いせいか割安度が際立っている。
(写真:123RF)
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