<飛躍期待の中小型株>バイデン米大統領誕生なら温暖化対策関連に期待

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2020/7/6 17:30

 米国の大統領選まで4カ月を切った。世論調査では民主党のバイデン候補が優勢を保っている。バイデン大統領が誕生すれば、地球温暖化対策に積極的に取り組むだろう。

 マーケットでもESG投資の観点から、温暖化対策はコストではなく新たな投資機会ととらえられる流れにある。これまで温暖化対策に後ろ向きだった日本でも、積極的な対応を求められるのは間違いない。

 政府はその対応策として、石炭火力発電の抑制に動きだしたばかりだが、これは代替となる再生可能エネルギーの拡大とセットとなる。経済産業省は再生可能エネルギー事業者の負担を大幅に引き下げる方針だという。

送電網の利用ルール見直しでイーレックス

 その肝となるのが、送電網の利用ルールの見直しだ。今のルールでは、送電網が混雑した場合、再生可能エネルギー事業者は発電量を抑えるように求められるが、新しいルールでは、再生エネルギー事業者に優先的な利用を認めるというのだ。

 その恩恵を最大限に受けるのは、イーレックス(9517)になる可能性が高い。同社は売上の85%を電力小売、15%を電力卸売が占めており、小規模な新電力会社のM&A(企業の合併・買収)によって販売電力量を着実に増やしているので期待が大きい。

 3月下旬からの反騰相場では、バイオ関連のアンジェス(4563・M)、テラ(2191・JQ)、アイロムグループ(2372)を中心に、テレワーク関連ではサイボウズ(=CYBOZU、4776)、Chatwork(4448・M)など、オンライン教育ではチエル(3933・JQ)、すららネット(3998・M)など、オンライン診療ではメドレー(4480・M)やMRT(6034・M)などが買われてきたが、新しい潮流として温暖化対策も国策に加わることは既定路線だ。

 その中核となる再生可能エネルギー関連には、イーレックスのほかに、エフオン(9514)やレノバ(9519)などがある。

(写真:123RF)

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