<相場の読み筋>7月9日

2020/7/9 7:44

 8日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比177.10ドル高の2万6067.28ドル、ナスダック総合指数が同148.611ポイント高の1万492.500ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1702万株、ナスダック市場が39億4795万株だった。米4-6月期決算発表の本格化を前に、新型コロナウイルス感染拡大による業績への影響が限られるとみられるハイテク株に物色の矛先が向かい、ナスダック総合指数は、2日ぶりに史上最高値を更新した。一方、米ジョンズ・ホプキンス大学は8日、米国での新型コロナウイルス感染者数が300万人を超えたと発表。感染拡大が続いていることから、NYダウは下落する場面もみられた。NYダウ採用銘柄では、ウォルトディズニー<DIS>やアップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>などが、値上がり率の上位に入っている。

 9日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。日経平均株価は続落となっていた反動や、現地8日の米国株式が反発した動きを受け、買い先行のスタートとなりそう。ただ、買い一巡後は、手掛かり材料に乏しいなか、主要なETF(上場投資信託)の分配金支払いに伴う換金売りが集中するとみられる10日を前に、手控えムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(8日終値は107円47-49銭)、ユーロ・円が1ユーロ=121円台の半ば(同121円31-35銭)と小動き。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、エーザイ<4523.T>、ソニー<6758.T>、ソフバンG<9984.T>などが、8日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比125円高の2万2495円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

  • 「山本伸のプレミアムレポート」 オプトラン(6235)

     中国株が急伸している。上海総合株価指数は週明け6日に5.7%急伸して3332ポイントと約2年半ぶりの高値を付けた。今年1月に付けた米中貿易協議の部分合意後の高値(3127ポイント)をあっさり抜いたこ・・・…続き

    山本伸
  • ギフティ、「eギフト」市民権

    新興ニュース

    2020/7/8 17:30

     ギフティ(4449・M)は押し目を狙いたい。同社はeギフトについて、生成、流通、販売と、ワンストップのサービスを展開している。インターネットを通じてプレゼントのやり取りができるeギフトは利用が増加し・・・…続き

    7
  • 信用売り残、3週ぶりに急減

    ニュース

    2020/7/8 17:30

     東証が7月7日に発表した信用取引残高(2市場)によると、7月第1週(3日申し込み時点)の売り残は前週比1103億円減の9164億円と3週ぶりに減少した。買い残も2兆1949億円(同205億円減)と4・・・…続き

    1
  • 「自転車時代」到来

     企業のオフィス離れとともに、通勤の形も大きく変わる。富士通(6702)はテレワークを基本とした勤務体系に移行するとともに、通勤定期代の支給を廃止する方針を示した。近隣のサテライトオフィスなどに通う際・・・…続き

    x
  • 米中間緊張、スマホアプリに飛び火

    ニュース

    2020/7/8 17:30

     米中関係悪化の影響がさまざまな産業に飛び火している。スマートフォンなどで利用されるアプリをめぐっては、中国企業が運営するサービスに対して情報漏えいへの警戒から米国が排除する動きを強めている。日本にも・・・…続き

    x

マーケット情報

▲ページTOPへ