<相場の読み筋>8月31日

2020/8/31 7:33

 前週末28日の米国株式は、NYダウが前日比161.60ドル高の2万8653.87ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同70.296ポイント高の1万1695.633ポイントと反発して取引を終了。ナスダック総合指数は2日ぶりに史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が7億8897万株、ナスダック市場が33億2800万株だった。前日27日、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が、低金利政策を継続することを明らかにしたことを引き続き材料視。米7月の個人消費支出が前月比1.9%増と、市場予想平均の同1.5%増を上回ったことも好感され、買い意欲が強まった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフト<MSFT>やインテル<INTC>、アルファベット(グーグルの持株会社)<GOOG>などが高く、同指数の上昇を支えた。

 31日の東京株式は、弱含みの展開か。前週末28日には、安倍晋三首相の辞任報道を受け一時600円を超える下げをみせた。正式な辞任表明があったが、前週末の不安定な動きが継続することが見込まれ、落ち着きどころを探る動きとなる場面もありそう。消去法的に株価指数の影響を受けにくい、中小型株に物色の矛先が向かいそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の半ば(前週末28日終値は106円06-08銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の後半(同126円12-16銭)と、円高方向に振れていることも重し。前週末28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニー<6758.T>、三菱UFJ<8306.T>、みずほ<8411.T>などが、同28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同28日の大阪取引所終値比45円高の2万2935円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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