<株高の中で探索する出世株>TAKARAは第2のIRJHDになるか
2020/8/28 19:00
コロナ下でもTAKARA & COMPANY(7921)、の業績が好調だ。主力のディスクロージャ―関連事業が順調に伸びている中で、今後は通訳・翻訳事業が劇的に拡大する見通しだという。同社の「中期経営計画2023」では、2023年5月期にディスクロージャ―関連事業の売上高を200億円(前期は175億円)まで伸ばすのに対し、通訳・翻訳事業は16億円から100億円への飛躍を目指す。
受注5倍ペースで進行
同社によれば、子会社(サイマル・インターナショナル)が昨年末にサービスを開始したクラウド型の遠隔同時通訳プラットフォームが絶好調だという。コロナ下で需要が急拡大し、年間目標に対し5倍のペースで受注が進んでいるとのことだ。今年度の目標を既に達成し、受注目標を1200件に再設定したという。顧客のほとんどが上場企業であり、同サービスへの高い評価が定着しているようだ。
TAKARAは通訳・翻訳事業収益をもう一つの柱に育てると同時に、海外投資家向けのIR(投資家向け広報)支援に攻勢を掛けていく戦略を描いているが、いまのところ滑り出しは上々だ。今期(21年5月期)の連結業績見通しは経常利益が25億円(前期比6%増)、純利益が16億円(同3%増)であり、2年連続最高益を更新するとはいっても、この見通しはかなり保守的だ。10月1日に予定される第1四半期決算では、そのことが浮き彫りになる可能性が高い。
「テンバガー」も十分
今後はIR関連の新しい注目株として、また、第2のアイ・アールジャパンホールディングス(=IRJHD、6035)として、同社の株価が未知のステージに突入すると期待できるのではなかろうか。言い換えれば、年初来安値の1335円を起点に「テンバガー」を達成する可能性は十分にある。株価は8月27日の高値2445円から調整をみせているが、機関投資家の関心が高まっているため、2300円割れは押し目買いのチャンスとして対応したいところだ。
(写真:123RF)
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