日経平均は115円安と続落、引けにかけ安値圏で推移、ソフバンGのマイナス寄与度97円強=7日後場

 7日後場の日経平均株価は前週末比115円48銭安の2万3089円95銭と続落。朝方は、売りが先行した。前週末の米国株式が下落した流れを受け、一時2万3086円89銭(前週末比118円54銭安)まで下落した。その後持ち直し、上げに転じる場面もあったが、買い続かず、大引けにかけて安値圏で推移した。なかで、米ハイテク株で巨額デリバティブ(金融派生商品)取引が報じられたソフバンG<9984.T>が大幅下落し、指数の重し(マイナス寄与度97円強)となった。

 東証1部の出来高は10億6261万株、売買代金は1兆9245億円。騰落銘柄数は値上がり1277銘柄、値下がり817銘柄、変わらず78銘柄。

 市場からは「外国人は休みで様子見だが、前週末の米ハイテク株売りで上値は重い。指数の足を引っ張ったソフバンG<9984.T>は“投機会社”との見方に変われば、さらに売りが出るとみられる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株が軟調。キリンHD<2503.T>、明治HD<2269.T>などの食料品株も売られた。大成建<1801.T>、大林組<1802.T>などの建設株や、7&iHD<3382.T>、ヤマダ電機<9831.T>などの小売株も安い。任天堂<7974.T>、凸版<7911.T>などのその他製品株や、北陸電力<9505.T>、北海道電力<9509.T>などの電気ガス株も値を下げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が堅調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も高く、ユニチカ<3103.T>、ゴルドウイン<8111.T>などの繊維製品株も引き締まった。三井金<5706.T>、UACJ<5741.T>などの非鉄金属株や、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株も買われた。

 個別では、アイル<3854.T>、enish<3667.T>がストップ安となり、ティーライフ<3172.T>、モーゲージS<7192.T>、ライドオンH<6082.T>などの下げも目立った。半面、ラクーンHD<3031.T>、ブラス<2424.T>、Cキャット<2307.T>、渋谷工<6340.T>、MSOL<7033.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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