<新興国eye>ベトナム1-9月期GDP成長率2.12%、新型コロナ影響も成長維持

新興国

2020/9/30 15:20

 ベトナム統計総局(GSO)の発表によると、20年1-9月期のGDP(国内総生産)成長率(推定値)は前年同期比2.12%で、前年同期の6.98%から大きく伸びが鈍化した。7-9月期のGDP成長率は2.62%だった。

 7-9月期および1-9月期として共に直近10年間で最低の伸びとなった。

 ただし、新型コロナ禍や米中貿易戦争の影響で世界経済が鈍化している中、ベトナム経済がプラス成長を維持していることは、ベトナムが感染症の収束と経済回復に成功していることを示すものと見られる。

項目/名目GDP額/前年同期比(実質GDP成長率、価格基準年=2010)

合計/4169兆9880億ドン(約19兆円)/2.12%増

農林水産業/585兆7860億ドン(約2兆7000億円)/1.84%増

工業・建設業/1382兆6750億ドン(約6兆3000億円)/3.08%増

サービス業/1781兆7540億ドン(約8兆2000億円)/1.37%増

その他/419兆7730億ドン(約1兆9300億円)/2.05%増

 1-9月期のGDP成長を促したのは工業・建設業(3.08%)で、うち製造業が4.6%伸びた。また、サービス業のうち、情報・通信が7.41%、金融・銀行・保険が6.68%伸びた。

 GDP構成比率では、サービス業42.73%、工業・建設業33.16%、農林水産業14.05%が上位となっている。

【筆者:VERAC Company Limited】

2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。15年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。

*当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。

提供:モーニングスター社

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