<相場の読み筋>10月14日

2020/10/14 7:46

 13日の米国株式は、5日ぶりに反落した。NYダウが前日比157.71ドル安の2万8679.81ドル、ナスダック総合指数が同12.363ポイント安の1万1863.896ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億5661万株、ナスダック市場が35億4841万株だった。製薬や日用品などを手掛けるジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>は12日、新型コロナウイルスワクチンの臨床試験で、被験者に原因不明の疾患が発生し、同試験を中断すると発表した。イーライリリー<LLY>も臨床試験を中止すると報じられるなど、ワクチン開発期待が後退。直近まで4日続伸していたこともあり、利益確定売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、トラベラーズ<TRV>やボーイング<BA>、アップル<AAPL>などが、値下がり率の上位に入っている。

 14日の東京株式は、弱含みの展開か。きのう13日の日経平均株価は、買い先行後、伸び悩み商状となっていたことや、現地13日の米国株式が5日ぶりに反落したこともあり、売り優勢のスタートとなりそう。手掛かり材料難のなか、積極的な売買は期待しづらく、模様眺めムードが広がりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の半ば(13日終値は105円47-49銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の後半(同124円25-29銭)と円高方向に振れている。13日のADR(米国預託証券)は円換算値で、東芝<6502.T>、日産自<7201.T>、三井住友<8316.T>などが、13日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所終値比75円安の2万3515円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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