<相場の読み筋>10月28日

2020/10/28 7:39

 27日の米国株式は、NYダウが前日比222.19ドル安の2万7463.19ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同72.414ポイント高の1万1431.351ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億9569万株、ナスダック市場が30億2501万株だった。引き続き、米国での新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が、増加傾向にあることが嫌気された。また、共和党上院のマコネル院内総務は、11月9日まで上院での協議を休止する方針を固めたと報じられ、追加経済対策の成立期待が後退したことも影響した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフトやアップル、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが買われ、同指数の上昇を支えた。

 28日の東京株式は、軟調な展開か。きのう27日の日経平均株価は、朝安後に下げ渋る動きをみせたものの、手がかり材料に乏しいこともあり、積極的な売買は期待しづらい。ただ、下げ局面では、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待から、底堅い動きとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の半ば(27日終値は104円83-84銭)、ユーロ・円が1ユーロ=123円前後(同123円89-93銭)と、円高方向にあり、輸出関連銘柄には重しとなりそう。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、デンソー<6902.T>、日産自<7201.T>、キヤノン<7751.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所終値比85円安の2万3405円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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