日経平均は219円高と大幅に4日続伸、バブル後高値更新で29年ぶり高値水準=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前日比219円95銭高の2万4325円23銭と大幅に4日続伸。2018年10月2日のバブル崩壊後高値(終値2万4270円62銭)を更新し、1991年11月13日(同2万4416円23銭)以来29年ぶりの高値水準となる。朝方は、円高・ドル安などが重しとなり、売りが先行した。きのう年初来高値に進んだことで、利益確定売りも出やすく、前場早々に2万4039円16銭(前日比66円12銭安)まで軟化する場面があった。ただ、5日の米国株高を支えに下値は限定的で、一巡後は上げに転じた。株価指数先物買いを交えて上げ幅を広げ、後場後半には2万4389円00銭(同283円72銭高)まで上昇した。その後は引けにかけて一服商状となった。

 東証1部の出来高は12億3212万株、売買代金は2兆5831億円。騰落銘柄数は値上がり1367銘柄、値下がり714銘柄、変わらず98銘柄。

 市場からは「朝方は、利益確定売りでスタートしたが、海外株高との対比もあり、その後はショートカバー(買い戻し)が優っている。今は勢いに乗るしかないとも言えるが、どこかで過剰流動性に対する警戒感が出てきてもおかしくない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も高い。みずほ<8411.T>、三井住友<8316.T>、三菱UFJ<8306.T>などの銀行株や、野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も買われた。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も値を上げた。

 半面、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株が軟調。中外薬<4519.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株や、ソニー<6758.T>、NEC<6701.T>などの電機株も売られた。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も安い。

 個別では、アルペン<3028.T>、BEENOS<3328.T>、日本アジアG<3751.T>(監理)がストップ高となり、インソース<6200.T>、SKジャパン<7608.T>、大豊工業<6470.T>などの上げも目立った。半面、OCHIHD<3166.T>、古河電工<5801.T>、日本CMK<6958.T>、UTグループ<2146.T>、エイベックス<7860.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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