<相場の読み筋>12月18日

2020/12/18 7:36

 17日の米国株式は、NYダウが前日比148.83ドル高の3万303.37ドルと反発、ナスダック総合指数が同106.557ポイント高の1万2764.745ポイントと4日続伸して取引を終了。NYダウは4日に付けた史上最高値(3万218.26ドル)を塗り替え、ナスダック総合指数は3日連続で史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が9億5884万株、ナスダック市場が48億7057万株だった。

 米与野党幹部による協議が進む9000億ドル(約92兆7000億円)の景気対策案に関し、共和党のマコネル上院院内総務が「合意に近づいている」と発言。同案の成立期待が高まり、買い優勢の展開となった。一方、週間の新規失業保険申請件数は、季節調整済みで88万5000件となり、市場予想平均の80万件よりも悪かったが、反応は限られた。NYダウ採用銘柄では、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>やホーム・デポ<HD>、ナイキ<NKE>などが、値上がり率の上位に入っている。

 18日の東京株式は、もみ合いか。年初来高値近辺での強い地合いが続くなか、堅調な展開が期待される。ただ、手がかり材料難のなか、週末要因から利益確定売りに押され、方向感に乏しい動きとなることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=103円台前半(17日終値は103円18-19銭)、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の半ば(同126円21-25銭)と小動き。現地17日の米国為替市場では、一時1ドル=102円台の後半を付けたこともあり、対ドルでの円高が警戒され、株価の重しとなる場面もありそう。17日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、武田薬<4502.T>、パナソニック<6752.T>などが、17日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、17日の大阪取引所終値比20円安の2万6750円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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