米アマゾン、第4四半期決算とベゾスCEO退任発表―「トップ譲るタイミング」とベゾス氏

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2021/2/3 10:19

 米アマゾン・ドットコム<AMZN>は2日引け後、20年12月期第4四半期(10-12月)の決算とともに、創業者のジェフ・ベゾスCEO(最高経営責任者)が21年7-9月期に退任すると発表した。

 第4四半期は、売上高が前年同期比43.6%増の1255億5500万ドル、営業利益が同77.2%増の68億7300万ドル、純利益が同2.2倍の72億2200万ドル、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は14.09ドル(前年同期は6.47ドル)と大幅な増収増益となり、売上高、EPSともに市場予想を上回った。コロナ禍でオンラインショッピングの需要が高まるなか、年末商戦に合わせて全世界で毎年実施しているプライム会員向けセール「プライムデー2020」(10月13-14日)が好調だった。

 分野別では、主力の北米事業が売上高753億4600万ドル(前年同期比40.4%増)、営業利益29億4600万ドル(同55.1%増)、国際事業が売上高374億6700万ドル(同57.3%増)、営業利益3億6300万ドル(前年同期は6億1700万ドルの赤字)。一方、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)事業は売上高127億4200万ドル(同28.0%増)、営業利益35億6400万ドル(同37.3%増)。同事業の売上高は全体の10%にとどまるが、営業利益は同52%を占め、高い利益率を誇っており、市場の注目度が高い。

 21年12月期第1四半期(1-3月)の業績見通しは、売上高を前年同期比33-40%増の1000億-1060億ドル、営業利益を同25%減-63%増の30億-65億ドルとした。新型コロナ関連費用は約20億ドルと予想している。

 同時に、ベゾスCEOの退任と、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)事業部門のトップであるアンディ・ジャシー氏が昇格する人事を発表した。

 ベゾス氏は声明文で、「革新的な時代を迎え、トップの座を譲るのに最適なタイミングとなった」と述べ、新しい領域に達したことへの満足感を示し、後進に道を譲るとしている。また、同氏は従業員に宛てた書簡で、「今後は新製品やさまざまな初期段階にあるプロジェクトに注力していく」とも述べている。ベゾス氏はCEO退任後、取締役会長に就任する。

 ベゾス氏のCEO退任を受けてアマゾンの株価は2日の時間外取引で一時下落したが、すぐに持ち直し、小幅高で推移した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

(イメージ写真提供:123RF)

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