<相場の読み筋>2月4日

2021/2/4 7:25

 3日の米国株式は、NYダウが前日比36.12ドル高の3万723.60ドルと3日続伸、ナスダック総合指数は同2.234ポイント安の1万3610.543ポイントと3日ぶりに小反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1223万株、ナスダック市場が72億1786万株だった。1月ADP雇用統計は、非農業部門の雇用者数が季節調整済みで17万4000人増加し、市場予想平均4万9000人増を上回った。好調な雇用情勢に加え、追加の経済対策に対する期待感も支えとなった。また、個人投資家を中心とした投機的な買いで荒い値動きとなっていた銘柄が、落ち着きをみせたことも安心感を誘ったもようで、NYダウは堅調な展開だった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、アムジェン<AMGN>などが下げ、同指数の重しとなった。

 4日の東京株式は、弱含みの展開か。日経平均株価は直近3営業日で980円強の値戻しとなっていることから、短期的な過熱感が警戒される。また、1月末にかけてもみ合いとなった水準に接近し、戻り待ちの売り圧力が強まることも予想され、上値は重そうだ。一方で、21年3月期第3四半期(20年4-12月)の決算発表が続くなか、好業績銘柄への個別株物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円前後(3日終値は105円05-06銭)、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の半ば(同126円45-49銭)と小動き。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニー<6758.T>、キヤノン<7751.T>、野村<8604.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比60円安の2万8580円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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