(再送)日経平均は138円高と4日ぶり反発、買い一巡後は上げ幅縮小、米株先物の下げ転換など重し=22日後場

 22日後場の日経平均株価は前週末比138円11銭高の3万156円03銭と4営業日ぶりに反発。朝方は、前週末19日の欧米株高を受け、買いが先行した。前週末までの3営業日続落(合計約450円安)の反動や、時間外取引の米株価指数先物高も支えとなり、一時3万458円13銭(前週末比440円21銭高)まで上昇した。一巡後は、利益確定売りに上げ幅を縮小した。米長期金利上昇への警戒感とともに、米株先物の下げ転換が重しとして意識され、後場早々には3万89円18銭(前週末比71円26銭高)まで押し戻される場面があった。その後いったん持ち直したが、戻りは限定され、大引けにかけて上値の重い動きとなった。あすは祝日で、現地23-24日にはパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の米上下両院での議会証言が控えていることもあり、様子見気分に傾いた。

 東証1部の出来高は12億5043万株、売買代金は2兆4636億円。騰落銘柄数は値上がり1542銘柄、値下がり577銘柄、変わらず75銘柄。

 市場からは「買い一巡後は上値が重い。あすは休みで、新規の材料がない。上昇トレンドの中で、上がれば利益確定売りが出て、下がれば押し目買いが入る構図は変わらない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が上昇。住友鉱<5713.T>、三井金属<5706.T>などの非鉄金属株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も高い。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、国際帝石<1605.T>などの鉱業株も堅調。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>、マネパG<8732.T>などの証券商品先物株や、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も買われた。

 半面、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株が下落。協和キリン<4151.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株や、日清食HD<2897.T>、ニチレイ<2871.T>などの食料品株も軟調。バンナムHD<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も安い。

 個別では、日東精<5957.T>が連日のストップ高となり、ダイヤHD<6699.T>もストップ高。セレス<3696.T>が一時ストップ高となり、UMCエレ<6615.T>、イソライト<5358.T>などの上げも目立った。半面、ナガワ<9663.T>、三谷セキ<5273.T>、三城HD<7455.T>、キャリアL<6070.T>、Br.HD<1726.T>などの下げが目立ったなお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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