JALが小幅反発、野村証は「BUY」継続、目標株価は3100円に引き上げ

株式

2021/3/25 15:53

 JAL<9201.T>が小幅反発。野村証券では24日付で、投資判断「BUY」(買い)を継続、目標株価は2500円から3100円に引き上げている。

 旅客回復の遅れを踏まえ、同証券では業績予想を下方修正。ただ、緊急事態宣言はすでに解除され、日本国内の新型コロナのワクチン接種にも目処がつきつつあり、今後旅客が回復する確度は高いと予想。従来予想に比べ回復時期はずれるものの、24年3月期にはコロナ前に近い営業利益水準に回復できるとみているという。

 目標株価3100円は、24年3月期予想基準PERで15倍程度の評価となっており、従来に比べてPERの基準期を23年3月期から24年3月期に変更し、市場平均に対するディスカウント率を30%強から10%程度へ変更されている。増資により需要回復の遅れに対応できる財務体質となったことと、ワクチンの開発と接種に目処がつき、従来に比べて旅客収入の回復の確度が高まった点が反映されている。

 同証券では連結営業利益について、21年3月期3896億円の赤字(前期は1006億円、従来3339億円の赤字、会社側計画は非開示)、22年3月期852億円の赤字(従来280億円)、23年3月期721億円(同1351億円)と試算している。

 25日終値は、前日比48円高の2420円。

提供:モーニングスター社

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