<相場の読み筋>3月30日

2021/3/30 7:31

<相場の読み筋>3月30日

 29日の米国株式は、NYダウが前週末比98.49ドル高の3万3171.37ドルと3日続伸、ナスダック総合指数は同79.078ポイント安の1万3059.647ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億4354万株、ナスダック市場が46億5392万株だった。NYダウは、前週末に続き史上最高値を更新した。朝方のNYダウは、前週末に史上最高値を更新していた反動や、投資会社アルケゴスによる投資の失敗報道を受け、金融株を中心に売りが先行した。ただ、バイデン米大統領は同日、4月19日までに米国民の大人の90%が新型コロナワクチンの接種を受けされるようになるとの見方を示し、引き続き、経済の立ち直り期待が強まり、上昇に転じた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラ<TSLA>やインテル<INTC>、イーベイ<EBAY>などが下落し、同指数の重しとなった。

 30日の東京株式は、堅調な展開が続きそうだ。日経平均株価は、前日までの強い地合いや、NYダウが連日で史上最高値を更新したこともあり、買い優勢のスタートとなりそう。同指数の3月配当落ち分は、180円程度とみられ、即日で埋めることができるかに注目が集まりそう。即日で埋めることができるようであれば、相場の基調が強いと判断され、先高期待につながる可能性もある。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(29日は109円65-66銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同129円24-28銭)と小動き。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、富士通<6702.T>、アドバンテス<6857.T>、ソフバンG<9984.T>ばどが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比250円高の2万9330円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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